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2005年11月17日(木) 00時00分

キャバクラ嬢裁判で英断、裁判官の評判は…ZAKZAK

訴訟指揮は公平で両当事者に親切丁寧

 「キャバクラ嬢は(髪の)毛が命」と認めた“英断”を下したのは水野有子裁判官。インターネット上では「訴訟指揮は公平で、両当事者に対して恐縮するほどの親切丁寧」と評判がいい。

 今年5月には、DNA鑑定の結果、46年後に育ててくれた両親が実は本当の親ではないとわかった男性が、育ての親と共に「産院で他人の子供と取り違えられ、精神的な苦痛を受けた」と、産院を運営していた東京都に計3億円の損害賠償を求めた訴訟判決を担当。

 水野裁判官は取り違えを認定し、時効を理由に請求を棄却したが、その理由がミソだった。不法行為の損害賠償請求には、3年と20年の時効規定があるが、水野裁判官は20年を採用。いずれを採用しても棄却に変わりはないが、男性の心情に配慮した裁定だった。

 平成15年には、流出した人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」の商品原画をめぐり、製作者の東映アニメーションが原画を買い受けた大手古書チェーン「まんだらけ」に返還などを求めた訴訟判決で、水野裁判官は原画を盗品と認め、請求通り原画11点の引き渡しを命じた。

 アニメや漫画の原画はマニア間で高価で売買され、中には盗品もあるという。だが、司法はこうした“マニアック”な世界に疎く、「盗品」の認定に至らないケースが少ないという。盗品と認定されれば、製作者が無償で作品を取り戻しやすい判例を作ったといえる。

ZAKZAK 2005/11/17

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005111725.html