2005年11月17日(木) 02時15分
有田焼と偽りタイ製品販売 公取委、2社に排除命令(西日本新聞)
タイで生産された陶磁器を有田焼と不当に表示していたとして、公正取引委員会九州事務所は十六日、卸業者の山陽堂(佐賀県有田町)と、祐徳自動車(同県鹿島市)の二社に対し、誤認を招く表示をやめるよう排除命令を出した。
同事務所によると、山陽堂は、祐徳自動車が経営する佐賀、長崎、福岡の十六のホームセンターなどで陶磁器を販売。売り場では「有田焼」と明記したのぼりや「産地直送 高級有田焼」と書いた掲示物を置くなどして、すべての商品が有田焼であるかのように表示していた。だが、実際には二〇〇四年四月から今年四月ごろまで、商品の二割程度にタイ産の陶磁器が含まれていたとしている。
同事務所の調査によると、これらの店の陶磁器の販売額は計約千八百万円で、このうち、約四百万円分がタイ産だった。景品表示法では「商品の原産国について不当な表示をしてはならない」と定めている。
山陽堂は、調査に対し「仕入れた商品にタイ産が含まれていることは分かっていたが、認識が足りなかった」と弁明。祐徳自動車は、タイ産の陶磁器が含まれていたことは「知らなかった」としている。
(西日本新聞) - 11月17日2時15分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000033-nnp-kyu