2005年11月17日(木) 11時04分
グーグル、ウェブ分析ソフトウェアの無料化で一部顧客において不具合(CNET Japan)
無料のウェブ分析ソフトウェアを提供しようというGoogleの試みは、一部の顧客で不具合を生じる結果となった。
Googleは米国時間14日、企業が自社のウェブサイト上での訪問者の行動と広告キャンペーンの効果を正確に把握できるようにする無料のウェブ分析サービスを立ち上げた。このホスティングサービスは、Googleが3月に買収したUrchin(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)の技術に依存している。Urchinの同サービスには、これまで月額200ドルの利用料が必要だった。
無料化は、Urchin技術の既存ユーザーにとってコスト削減につながるシームレスな移行となるはずだった。しかし、一部ではサービスが中断してしまった。Zventsの共同創業者でUrchinユーザーのEthan Stockは、無料サービスの開始後、ログオンできなくなり、リアルタイム分析データを取得できなくなったと、自身のブログで不満を訴えた。Zventsは、各地で開催されるイベントを検索するサービスを提供している。
同氏は、自身のOnoTechブログに、「数時間かけてあちこちに連絡し、電話や電子メールでやりとりしたところ、向こう(Googleの顧客サービス)からログイン認証情報が送られてきた。ところが、やっとUrchinにログインできたと思ったら、データが全くなかった。跡形もなく消えていた。仕事で利用しているのにどうなっているのか。説明してもらいたい」と書き込んでいる。
Stockは米国時間16日午前、分析データにアクセスできない状態が2日間も続いたことを明らかにした。データがないために業務が滞ることはないが、その間は、適切な運営に必要な貴重な情報が得られなくなっていたと、同氏は語っている。
「顧客から学び、資金調達を目指そうという新興企業にとっては、顧客の毎日の行動は非常に重要な情報だ。信頼性が低い無料のものより、有料でも信頼性が高いものを望む」(Stock)
Googleはこの件についてコメントしなかったが、移行時に問題があったことは認めた。
Googleは同16日、電子メールで質問に答え、「Google Analyticsに対する需要が予想を大きく上回ったが、顧客レポートデータの消失はなかった。Google Analyticsサービスは完全に復旧しており、現在は全員にすべてのサービスが提供されている」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。
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(CNET Japan) - 11月17日11時4分更新
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