2005年11月16日(水) 21時36分
＜アスベスト＞県営住宅で繊維…住民移転で説明会 栃木（毎日新聞）
栃木県は１６日、県営施設でのアスベスト（石綿）調査で、栃木市大宮町の県営大宮住宅３号棟で空気１リットル中にアスベストの繊維９．８本を検出したと発表した。県は同棟に住む３０戸９０人の移転を決め、住民に健康や移転問題に関する説明会を開いた。大気汚染防止法では１リットル中に１０本の繊維が確認された場合、改善命令が出される。
県は、壁や天井のアスベスト含有率を調査、この結果から計１９施設で室内環境測定を実施した。大宮住宅は７４年に完成。天井にアスベストを含む建材「ひる石」が吹き付けられている。移転対象３０戸のうち１３戸は小中学生がいるため、民間住宅も含め学区内の移転先を探している。
県は、このほか６カ所の県営住宅（１３２戸）でもひる石の吹き付けが確認されていることから、空気中の濃度を測定している。【関東晋慈】
（毎日新聞） - 11月16日21時36分更新
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