2005年11月16日(水) 16時10分
マルチ商法：経産省、健康食品販売アリックスを処分 県内に会員２０００人 ／秋田（毎日新聞）
経済産業省は１５日、健康食品や化粧品などの販売会社「アリックス」（東京都、大間文登社長）の連鎖販売事業（マルチ商法）が特定商取引法違反（不実の告知など）に当たるとして、同社に同事業を１７日から３カ月間停止するよう命じるとともに、同社に会員登録している岩手、岐阜両県の２０代〜４０代の男女５人に対し、商品を強引に販売しないことなどを指示する行政処分を行った。会員は本県にも約２０００人おり、県によると、０２〜０４年度に同社に関する苦情や相談が１０９件あったという。
同省東北経済産業局によると、同社は０１年１２月の設立以降、化粧品やマイナスイオン発生器などを高価格で販売し、購入者を会員登録。会員がさらに知人らに「会員を紹介すれば、高額収入が得られる」などと告げて商品を購入させる「マルチ商法」で会員を増やしていった。実際には、会員をあっせんしても高い報酬が得られないケースが多く確認されている。
会員数は０４年１２月現在、東北や岐阜県などの計約１万９０００人。処分対象となった５人は違法行為が確認された「最上位会員」の一部という。【福永方人】
１１月１６日朝刊
（毎日新聞） - 11月16日16時10分更新
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