2005年11月15日(火) 00時00分

振り込め詐欺相次ぐ（朝日新聞・）

　　上九一色では女性・甲府では男性が被害

　「振り込め詐欺」の被害が、県内で２件相次いだことが１４日、わかった。

　１３日、上九一色村の女性（４１）から「振り込め詐欺にあったかもしれない」と富士吉田署に通報があった。

　調べでは、１０月初旬、女性の自宅に弟を名乗る男から電話があり、声が似ていたことから女性は弟だと信じ込んだ。後日、男から自宅に「携帯電話の番号が変わったから控えてほしい」と電話があり、さらに、「サラ金に１８０万円の借金がある」と相談してきた。

　９日に女性の携帯電話に「どうしても今日中に借金を返済しなければならない。１００万円貸してほしい」と男から連絡があった。女性は富士河口湖町内の銀行の現金自動出入機（ＡＴＭ）から、指定された静岡県の地方銀行の個人名の口座に１００万円を振り込んだという。

　その日の夜、男から女性の携帯電話に「あと５０万円振り込んでほしい」と連絡があった。女性が断ると男はすぐに電話を切ったことから女性は不審に思い、家族に確認したところ、だまされたことに気づいた。

　また、１４日には、甲府市の無職男性（７９）から「振り込め詐欺にあった」と南甲府署に通報があった。

　調べでは、９日午前１０時ごろ、男性の自宅に「おれだけど」と男から電話があった。男は、「だんなのいる女性と交際をしていたが、だんなにばれてしまい金を請求された。５０万円を貸してほしい」と話した。男性は男を弟の息子だと思いこみ、現金１００万円を市内の銀行のＡＴＭから、群馬県内の都市銀行の個人名の口座に振り込んだという。

　不審に思った男性が１１日に弟に確認したところ、だまされたことに気づいたという。
（11/15）

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news02.asp?kiji=9812