2005年11月15日(火) 21時29分
ステーキ、実は「成型肉」…「フォルクス」に排除命令(読売新聞)
牛肉のハラミを人工的につなぎ合わせた「成型肉」にもかかわらず、切り身のステーキのようにメニューなどに表記したとして、公正取引委員会は15日、ステーキレストランチェーンの「フォルクス」(本店・大阪府吹田市)に景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
公取委が飲食店に対し同命令を出すのは初めて。該当商品は5種類で、今年9月までの半年間に約44万食、約5億4000万円を売り上げたという。
公取委によると、同社は3月から9月までの間、122店舗(当時)のメニューに「ひとくちビーフステーキ焼肉ソース」など「ステーキ」の表現が交じる商品5種類を載せたが、実際には、牛肉のハラミを脂身などでつなぎ合わせた成型肉だった。公取委は「不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害する恐れがある」とし、今後、この表示を使わないよう命令した。
同社は公取委の調査を受け、5種類をメニューから除外したが、公取委には「米国産の輸入停止で牛肉価格が高騰したが、より安く提供したかった」と理由を説明していたという。
(読売新聞) - 11月15日21時29分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051115-00000412-yom-soci