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ただ、専門家の中にはインフルエンザ脳症の症状との共通点を指摘し、因果関係に否定的な見解もある。
タミフルの輸入・販売元の中外製薬(東京)は、異常行動などとの関連について「服用直後のことだけに因果関係は否定しない」としながらも「インフルエンザ特有の症状など、ほかの要因も考えられる」と説明。死者数は毎シーズンに約一千万人分のタミフルを供給する中での数字とする一方、販売当初から副作用に関する文書を添付し、処方する医師らに注意を呼びかけていることも示して「厚生労働省と協議し、何らかの対策を考えたい」としている。
同センターによると、死亡した八人のうち六人は二−三歳児。〇二年十二月に起きた三歳の男児の例では、初めて服用して二時間後の昼寝の最中に呼吸停止し、気付いた時には手遅れだった。今年二月の二歳の男児の場合、初めて服用して一時間半後に強い頭痛を訴えて号泣し、さらにその一時間半後の睡眠中に突然死した。ほかの四人も同様に、服用から数時間以内に容体が急変した。残る二人の詳細は不明。
乳幼児の場合、脳細胞などが未成熟で影響を受けやすいという。興奮やけいれんといった症状にとどまった例となると、さらに多くの件数が厚労省に報告されている。
三菱名古屋病院小児科の岩間正文医師は「乳幼児や思春期の患者はできるだけ服用を控え、自然に治るよう努めた方が良い」と指摘。タミフルについては「耐性を持ったウイルスが現れており、安易に使わない方が良いと思う」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051113/mng_____sya_____006.shtml