2005年11月12日(土) 00時00分

ＡＴＭに新手の『わな』 （東京新聞）

　岐阜、愛知両県の銀行や信用金庫の三カ所の現金自動預払機（ＡＴＭ）で計五人の利用客がカード情報を読み取られ、計約百五十万円を不正に引き出されていたことが十一日、両県警の調べで分かった。

　両県警は利用客の目撃証言などから、カード挿入口に読み取り装置を設置して磁気情報を盗み、カードを偽造する新手のスキミングとみて窃盗容疑などで捜査。全国銀行協会は「ＡＴＭ自体に仕掛けられたのは聞いたことがない」としている。いずれの被害も読み取り装置そのものは回収されていないが、一部のＡＴＭの防犯カメラに写っていた装置は箱型で、縦、横十センチ、厚さ二センチぐらい。挿入口を覆うような形で、配線コードが出ていたという。

　調べでは、岐阜県羽島市のコンビニ駐車場にある十六銀行（岐阜市）のＡＴＭを九月十一日に利用した三人が、キャッシュカードを盗まれていないのに計約百三十五万円を勝手に引き出された。

　また、二月から四月にかけて、愛知県の知立市や豊明市など四カ所にある碧海信用金庫（同県安城市）のＡＴＭにも読み取り装置のようなものが取り付けられ計十一人が挿入口にカードを通し、うち二人が計約十七万円を引き出された。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051112/mng_____sei_____003.shtml