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2005年11月12日(土) 15時11分

抗ウイルス薬 タミフルで突然死例 使用後異常行動も産経新聞

学会で発表へ
 抗ウイルスのインフルエンザ治療薬「リン酸オセルタミビル」(タミフル)の使用後に、異常行動をとって死亡したり睡眠中に突然死するなどの事例があることが分かり、医薬ビジランス研究所(大阪市)の浜六郎医師が、十二日に津市で開かれる日本小児感染症学会で発表する。治療薬が重大な副作用を起こす可能性を指摘する内容で、今後のインフルエンザ治療にも影響しそうだ。
 浜医師は「タミフルと突然死、異常行動死との関連に関する考察」と題して講演。
 タミフル使用後、睡眠中に突然死した幼児など五例や、異常行動後に事故死した二例などを報告する。
 講演で浜医師は、タミフル使用後は呼吸が抑制され、幼児では睡眠中に突然死、思春期では異常行動後に事故死を生じさせる可能性があると指摘。
 意識レベル低下や幻覚などの精神症状、失神や視野欠損などの神経症状の発生報告も寄せられており、世界のタミフルの八割以上が使用されている日本のインフルエンザ治療方法は再検討すべきだと主張するという。
 厚生労働省では、平成十六年六月の「医薬品・医療用具等安全性情報202号」で、タミフルについての「重要な副作用に関する情報」を掲載。
 「異常が認められた場合には投与を中止し、観察を十分に行い、症状に応じて適切な処置を行うこと」としている。
(産経新聞) - 11月12日15時11分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051112-00000031-san-soci