2005年11月11日(金) 16時30分
振り込め詐欺:「ブラックリストに載せる」 新種横行、3日で相談147件に /東京(毎日新聞)
信用情報機関をかたり、現金や免許証のコピーなどを要求する新種の振り込め詐欺が今週に入って都内全域に広がり、都消費生活総合センターなどへの相談が3日間で147件に上った。同センターは10日、都民に注意を呼び掛ける「緊急消費者被害情報」を出した。
同センターによると、信用情報機関の「NSJ日本消費者情報機構管理センター」をかたり、4枚の文書を封書で送りつけて「あなたは当機関の加盟業者との取引において未払いがあったので、加盟業者から信用情報(ブラックリスト)への登録申請がなされました」などと通告。登録を回避したい場合は、期日の22日までに6万3000円を現金書留の速達で送金するよう要求する手口という。問い合わせたい場合は、封書に免許証や健康保険証のコピーを同封することを求めている。
相談は週明けの7日から寄せられ始め、9日までに同センターに44件、区市にある消費生活センターに計103件あった。実際に送金したり、免許証などのコピーを郵送したケースはまだないという。
従来の手口は、問い合わせ先に電話してきた人から、会社の連絡先や生年月日などを聞き出す手口が一般的だったが、今回は免許証などのコピーを郵送させることで個人情報を引きそうとしている点が新しいという。同総合センターは「問い合わせや送金に応じず、冷静な対応を」と呼び掛けている。【大槻英二】
11月11日朝刊
(毎日新聞) - 11月11日16時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051111-00000053-mailo-l13