2005年11月10日(木) 02時09分
佐賀県 悪質改修業を処分 特定商取法九州初適用 氏名公表し改善指示(西日本新聞)
佐賀県は九日、主に高齢者に「湿気で床が落ちる」などと偽って工事契約を結んでいたとして、同県小城市牛津町の住宅リフォーム業者「富士総建」の福田慎治代表(32)に対し、特定商取引法(うその告知など)に基づき、氏名を公表して業務改善指示の行政処分を行った。同法によるリフォーム業者の処分と氏名公表は、九州では初めて。
同県によると、この業者に関する県消費生活センターなどへの相談は、二〇〇二年七月以降四十四件に上り、契約総額は千六百六十五万円。うち四十二人が七十代以上。
ある七十代男性は昨年十一月、屋外にある排水管の洗浄を任せたところ、作業員に「風呂の排水が漏れている」と風呂場下への床下換気扇の設置などを勧められ、二十一万円を支払った。半年後には「設置した機械の点検」と訪れた販売員が「仏間の床がぶかぶかしている」と再び床下換気扇を設置したという。
同県はこれまでに二回、福田代表に口頭で指導を行ったが、相談が続いたため処分に踏み切った。福田代表は「警察に捕まるかもしれないと思い、七月以降リフォームの訪問販売はやめた」と話しているという。
(西日本新聞) - 11月10日2時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051110-00000024-nnp-kyu