2005年11月05日(土) 02時09分
ニセ警官「ご主人が事故」 3人から750万円詐取 福岡市(西日本新聞)
福岡県警の警察官などを名乗り、「家族が交通事故を起こした。示談金が必要だ」とうそをいって現金をだまし取る「振り込め詐欺」が福岡市内で相次ぎ、主婦三人が計約七百五十万円をだまし取られていたことが四日、福岡西署の調べで分かった。いずれも電話口に警察官、弁護士、事故被害者の夫役の男が登場して金を要求する手口で共通しており、同署は同一グループによる詐欺事件とみて捜査している。
調べでは、二日午前十時半ごろ、同市城南区の六十歳代の女性に電話があり、警察官を名乗る男が「ご主人が人身事故を起こした。相手が意識不明の重体です」などと説明。その後、被害者の夫を名乗る男が電話口に出て「どうするつもりか」などと怒鳴り、続いて弁護士を名乗る男が「示談だったら逮捕されませんよ」と話し、治療費や修理、レッカー車代なども含め約五百五十万円を要求したという。
主婦は二つの銀行口座に計五百五十万円を振り込んだ後、不審に思い夫に確認。被害に気付いた。
また、同日午前十時ごろと四日午前十一時ごろにも同市早良区と西区の女性宅に同様の電話があり、それぞれ約百万円を振り込んだ。現金はいずれも被害当日に引き出されていた。
同署によると、同市内では、同様の手口で現金を要求されたが、途中で家族が不審に思って電話を切ったため被害に遭わずに済んだケースも二件あったという。
(西日本新聞) - 11月5日2時9分更新
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