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韓国食品安全庁では、韓国内のキムチ業者が製造する502社を検査した結果、16社の製品から卵が検出されたと発表。同庁では各社に内部検査を命じるとともに、追加検査も続ける方針を明らかにした。
検出された寄生虫の卵は、ヒト回虫卵4件、イヌ・ネコ回虫卵9件などで、いずれも白菜の栽培時に肥料で使った動物の排泄物などが残り、キムチの材料に混入したとみられている。卵はどれも未成熟卵で、「万が一、摂取しても感染を引き起こす幼虫に成長する前に排泄される」として、同庁では人体には影響ないとしている。
また、16社のうち「ネゴヒャン食品」(本社・光州)が昨年、日本向けに43トン(約1100万円)分を輸出していたことも明らかにした。
韓国側はこの事実を日本の関係機関に通知。厚生労働省食品安全部は、寄生虫の卵が見つかった同社製品の国内流通を追跡調査するとともに、キムチに対する輸入時の検査を強化するなど必要な対応をとることにした。
韓国では先月下旬、中国産キムチから寄生虫の卵が検出されたとして、中国からの輸入を制限。中国側も「韓国産キムチから寄生虫の卵」と公表して輸入禁止措置を。韓国では「報復措置だ」などと反発して、キムチ海外輸出量1、2位を争う両国間で「キムチ戦争」に発展していた。
韓国キムチは昨年、輸出量の9割以上(約3万2400トン)を、高く売れるとして日本に輸出。不足した自国消費分を中国の輸入に頼っていたというが、中韓「キムチ戦争」の日本への飛び火で、今後の対日輸出にも影響が及ぶ可能性が出てきたようだ。
ZAKZAK 2005/11/04