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2005年11月04日(金) 00時00分

千葉銀行かたる詐欺 個人名口座に現金流出朝日新聞・

 
  千葉銀行(本店・千葉市)をかたって郵送されたCD—ROMをパソコンにインストールした顧客の口座から現金が勝手に他口座に流出した事件で、被害にあった船橋市の不動産業者の社員(40)が3日、被害の実態を語った。

 それによると、現金が流出した口座は千葉市内の都市銀行支店に設けられた「タカハシユタカ」という名義だった。この口座から10月24日付で3千円が入金された後、同26日付で不動産業者の口座から約3百万円が流出したという。

 社員によると、不審なCD—ROMは10月に2回、千葉銀行のロゴ入り封筒で届いた。1回目は「インストールすることでスパイウエア、フィッシング詐欺等の被害を防ぐことができます」との文章が入っていた。

 そのままにしておくと、数日後に2回目が届いた。CD—ROMには「セキュリティーソフト修正版」と印字され、「先日のセキュリティーパッチをインストールしますと、エラーが発生することが判明いたしました」との文章が添えられていた。インストールすると、パソコンの画面が一瞬黒くなったが、それ以降、異変はなかった。

 被害に気づいたのは同月27日。インターネットバンキングが使えなくなり、千葉銀行に確認し、流出が分かった。
 この社員は「CD—ROMが届いた時、事件を防止しようとする千葉銀行は気が利いていると思ったが、その気持ちが悪用された」と話した。
 また、北陸銀行(富山市)でも同じ被害が出ていたことが判明した。

 千葉銀行は「ソフトウエアの送付は一切ありません」と注意を呼びかけている。問い合わせなどはフリーダイヤル(電話0120・203・004)で受け付けている。(11/4)

http://mytown.asahi.com/chiba/news02.asp?kiji=5668