2005年11月01日(火) 22時43分
UFJ銀ATM、4都県で盗撮52か所・延べ122回(読売新聞)
UFJ銀行のATM(現金自動預け払い機)に盗撮のための小型カメラなどが仕掛けられた事件で、同行は1日、今年8月以降に東京、埼玉、神奈川、千葉の4都県計52か所の無人ATMコーナーで、延べ122回にわたり、暗証番号などが盗撮された可能性があると発表した。
預金の引き出しなどの被害は確認されていない。約1か月半にわたって、ほぼ連日盗撮されていたうえ、複数のATMで同時に盗撮されていた疑いもあることなどから、同行から連絡を受けた警視庁捜査3課では、大規模な組織による犯行との見方を強めている。
同行では、全国のATMコーナーについて、防犯カメラの映像などをチェック。その結果、4都県にある計615か所のATMコーナーの約8%にあたる52か所で、小型カメラを設置している不審な人物が映るなどしていたことがわかった。
同行によると、盗撮されたとみられるのは8月29日〜先月13日で、盗撮された可能性のある時間帯に計約5900人がATMを利用していた。
都県別では、盗撮の可能性があるATMコーナーは都内が最も多く、JR神田駅南口や水道橋駅前など36か所に及んだ。
埼玉県は南越谷駅前など9か所。神奈川県は関内駅前など4か所、千葉県は南行徳駅前など3か所だった。このうち25か所のATMでは、2回以上にわたって盗撮された可能性があり、東京の神田駅南口のATMでは、8月30日〜先月8日に計13回にもわたって盗撮された疑いがある。また、同時刻に2〜3か所のATMで盗撮されていたとみられるケースは、計約30回に上った。
一方、同行は、東京都港区のATMコーナーで盗撮用の小型カメラを発見してから約40日後の先月18日に事態を公表したが、1日の発表では、発見から事態の公表までの間に計86回も盗撮が行われた疑いのあることがわかった。同行広報部は「ATMコーナー内で注意を呼び掛けるポスターを張るなど適切に対処していた」としている。
同行では、盗撮された可能性のある利用者に直接連絡を取り、暗証番号の変更などを呼び掛けている。問い合わせは、同行コールセンター(0120・835・024)まで。
(読売新聞) - 11月1日22時43分更新
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