2005年11月01日(火) 16時31分
融資保証金詐欺:大手金融装い詐欺、被害多発で対策会議−−都できょう /東京(毎日新聞)
大手金融機関を装って低金利で融資すると偽り、保証料と称して現金をだまし取る「融資保証金詐欺」の被害が全国的に多発していることから、都は1日、都庁で対策会議を開く。
警察庁、警視庁、金融庁とともに、全国銀行協会、日本クレジット産業協会、全国貸金業協会連合会など金融関係12団体に協力を求める。
都産業労働局によると、融資保証金詐欺に関する相談は、6月ごろから寄せられるようになった。都が緊急調査した7月13〜29日の間だけでも、大手金融機関を装った詐欺被害の相談は121件あり、被害総額は1765万円に上っている。中には「ヤミ金被害の相談にのります」などとうたった偽広告もあった。
都知事登録の貸金業者を装ったケースもある一方、都に寄せられる相談のうち8割が地方在住者からだったことから、都は全国的な取り組みが必要として、関係機関や業界団体に呼び掛けた。
都の貸金業対策課は「被害実態についての情報交換を密にし、各団体や企業のホームページなどを使った統一啓発活動に取り組みたい」と話している。融資を前提に、事前に保証料を振り込ませることは正規の業者では考えられず、「不審に思った場合は相談を」と呼び掛けている。
都の相談専用電話は電話03・5320・4775。【大槻英二】
11月1日朝刊
(毎日新聞) - 11月1日16時31分更新
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