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2005年10月28日(金) 03時07分

明治安田、きょうにも処分 業務停止不可避 新体制発足先送りも 金融庁産経新聞

 保険金の不当不払い問題に関し、金融庁は二十八日に明治安田生命保険に行政処分を下す。不払いの悪質さを考慮し、今年二回目の業務停止は避けられない見通しで、期間は前回の二週間より長引きそうだ。処分内容を視野に明治安田は新たな経営体制を固める意向だが、予想以上の“厳罰”に混乱し、新体制発足がさらに先送りされる恐れもある。
 明治安田は今月二十一日に過去五年間で計千五十三件、約五十二億円の保険金、給付金の不当不払いがあったと発表した。弁護士らによる社内調査では、旧明治生命が「支払い査定の強化による利益拡大」を経営目標に掲げたことから、数値目標をあげての支払い抑制といった行き過ぎが発生、チェック機構が役割を果たさず、経営陣も気が付かなかったと複合的な要因があったと結論付けた。
 こうした調査と今年四月からの立ち入り検査の結果を踏まえ、金融庁は「経営の不備が原因だった」と指摘、一年間に二回の一部営業停止という異例の厳罰を発動する見通しだ。十一月上旬からの停止とみられ、十二月から拡大される銀行窓口での保険商品販売にも打撃となるのは避けられそうにない。
 ただ、明治安田には、不当不払いについて「同じ理由で二度の業務停止はおかしい」とする楽観論が強い。調査結果の発表や三首脳の退陣で幕引きできるとみて、先週末に開いた全国支社長会議でも業務停止の可能性には触れなかったほどだ。二十六日に開かれた定例役員会でも、処分や新体制について話題になることはなかったという。
 金融庁では、こうした対応の遅れを「危機感の欠如」とみて経営体制の立て直しを監視していく構えで、明治安田は経営陣の大幅入れ替えを迫られる可能性も強まっている。
(産経新聞) - 10月28日3時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051028-00000016-san-bus_all