2005年10月26日(水) 21時05分
ニフティ、Outbound Port 25 BlockingとSubmission Portの導入を発表(MYCOM PC WEB)
ニフティは26日、迷惑メールの削減を目指し「Outbound Port 25 Blocking」(以下、OP25B)を導入すると発表した。また、利用者への利便性に配慮し、導入に先立ってSubmission Port(投稿ポート: ポート587)を提供することも合わせて発表された。OP25Bは、同社のメールサーバを経由せず直接相手先のメールサーバへ送信されるメールをブロックする。OP25Bは2006年5月から複数のサービスに渡って順次導入される予定で、Submission Portは本日から提供される。
OP25Bの対象となるのは、「@nifty光 with フレッツ」「Bフレッツコース」「Bフレッツスペシャルコース(マンション)」「フレッツ・ADSLコース」「フレッツ・ADSLスペシャルコース」のユーザー。OP25Bが導入されることによって、同社のメールサーバを経由せずにPort 25(SMTP)を利用して直接相手先のメールサーバへメール送信することが不可能となる。Spam業者の多くがこのような方法でメールを大量送信していることから、近年米国の大手ISPなどで導入が拡大している対策法だ。また、Botに感染したPCから送られる迷惑メール/フィッシングメール対策としても効果があるとされており、BotやBotnetによる感染被害の拡大を抑制する狙いもあるとみられる。
ユーザーの多くは、OP25Bの導入による影響を受けることはほとんどないが、自宅で個人サーバを立てているユーザーでPort 25を利用している場合は、正常な運用をしていたとしても利用が不可能となる。そのための代替手段として本日より導入されるのが、Submission Port。対象となるのは、@nifty会員で他のプロバイダなどのメールサーバを利用するユーザーで、Submission Portを利用する際はSMTP Authenticationの設定が必要となる。
同社は、OP25B導入の適用順序について、サービスごと/地域ごとの適用など様々なケースが考えられるが、今後のユーザーの動向を見て判断するとコメントした。
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ニフティ
http://www.nifty.co.jp/
(MYCOM PC WEB) - 10月26日21時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051027-00000093-myc-sci