悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年10月24日(月) 20時04分

インターネット上のサーバ、不正ホストは約1万5千台に1台ITmediaエンタープライズ

 インターネットに接続されているサーバの約1万5千台に1台は不正ホスト——こんな推定が東海大学などの調査で導き出された。

 この調査結果は、東海大学電子情報学部菊池浩明研究室、中央大学理工学部情報工学科土居研究室、日立製作所HIRTの共同研究から報告されているもの。警視庁やJPCERTコーディネーションセンターが運用している従来の定点観測実験では、アクセス先やポートごとの平均パケット数の推移だけに留まっていた。これに対し、今回の研究では不正パケットの分散観測技術を開発、インターネットに接続されているすべての機器のうち、他のコンピュータへ侵入を試みる、いわゆる「不正ホスト」の総数と密度を明らかにすることが狙いとなる。

 今回、不正ホスト数を明らかにするために用いた技術は、「ポートスキャンの独立一様分布の仮定に基づく数学的モデル」。2005年5月31日から8月31日までの間、計5台の観測装置で測定した不正パケット(不正侵入や攻撃を目的とするアクセス)の累計データをこのモデルに当てはめる形で算出された。

 この結果、1万5千台に1台は不正ホストであるという。また、脆弱性のあるホストをインターネットに接続した場合、20分後には全体の70%が、60分後には全体の95%が感染するという結果となった。そのほか、不正ホストは、1秒あたり平均78.27回の攻撃、コンピュータウイルスなどのスクリプトを実行していると推定している。

 なお、本実験の詳細は10月26日から愛媛県松山市で開催される「コンピュータセキュリティシンポジウム2005」(CSS2005)で発表予定。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/
(ITmediaエンタープライズ) - 10月24日20時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000051-zdn_ep-sci