2005年10月22日(土) 19時27分
<児童情報HP掲載>小学教諭「消し漏れ」と陳謝 宮崎(毎日新聞)
宮崎市内の小学校の児童53人の個人情報が宮崎県三股町内の小学校教諭(26)のホームページ(HP)に掲載されていたことが分かった。市教委は22日記者会見し、原因はこの教諭と、元データを渡した音楽担当の男性教諭(46)のそれぞれがデータ消去を十分にしていなかった「二重の消し忘れが原因」と発表した。
市教委などによると、個人データが掲載されたのは宮崎市立生目(いきめ)台西小の当時の4年生2クラス分(53人分)。内容は、児童の氏名▽生年月日▽成績▽「リーダーシップがあるか」「足が速いか」など行動の特徴▽病気や家庭環境——など。
同小に勤務していた音楽担当教諭が昨年4月、三股町立三股小に異動した際、クラス分けに使う名簿の作成を三股小の同僚の男性教諭に依頼。当時の4年生全員(3クラス計81人)のデータをフロッピーディスクに学校側に無断で複写した。学級編成時にはさまざまな児童が集まるように配慮しており、こうした名簿を作る必要があったという。
渡す際に、音楽教諭は1クラス分(28人)のデータは消去したが、残りを消し忘れた。受け取った男性教諭も個人データを消去し、名簿の項目のみを自分のHPに掲載したつもりだったが、消去の仕方が不十分だったため、アクセスした人が特殊な技術で操作するとデータが見られるようになっていた。
【中尾祐児、関谷俊介】
(毎日新聞) - 10月22日19時27分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051022-00000049-mai-soci