2005年10月20日(木) 00時00分

債務者の子通う学校に脅迫電話 元貸金業の男ら逮捕 （東京新聞）

　法定利息の最大百倍を超す高利で金を貸したとして、神奈川県警生活経済課と旭署は二十日、出資法違反（高金利受領）の疑いで、いずれも元貸金業で防水工鈴木啓裕（２６）＝東京都世田谷区松原二＝、無職大石能嗣（２４）＝同区松原三＝の両容疑者を逮捕した。鈴木容疑者らは、債務者の子どもが通う小学校にまで取り立ての電話をかけ、返済を迫っていた。

　調べでは、両容疑者は昨年八月から今年四月にかけ、横浜市内の主婦（５７）ら八人に計約八十万円を貸し付け、法定利息の百四−二十七倍に当たる計百六万円の利息を受け取った疑い。

　両容疑者は東京都港区で「山手信用」として貸金業を運営。今年二月には金を借りた母親の子どもが通う横浜市旭区内の小学校に「親に返済するように言っておけ。子どもを下校途中にさらうぞ」と脅していた。

　小学校が同月、旭署に相談し犯行が発覚した。両容疑者はほかにも、別の債務者の子どもが通う東京都内や千葉県内の小中高計十校に同様の電話をかけたほか、学校を装ってすしの出前を頼む嫌がらせもしていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051020/eve_____sya_____004.shtml