2005年10月20日(木) 20時04分
ネット図書館は著作権侵害…米出版大手が提訴(読売新聞)
【ニューヨーク=大塚隆一】インターネット検索の最大手グーグルが進めているネット図書館構想について、米国の出版大手5社が19日、著作権侵害に当たるとする訴訟をニューヨークの連邦地裁に起こした。
先月には約8000人のメンバーを擁する米国の作家団体が同様の訴訟を起こしたばかり。ネットと著作権をめぐる新たな問題として波紋を広げそうだ。
ネット図書館はハーバード、オックスフォードなど米英5大学の図書館の蔵書をスキャナーで読み取って電子化し、ネット上で検索や内容の一部閲覧ができるようにする構想。グーグルは「読みたい書籍を簡単に見つけることが可能になる歴史的な試み」としている。
一方、マグロウヒルなど5社は一民間企業にすぎないグーグルが膨大な書籍の電子情報を手にすることを警戒。違法コピーされる恐れもあるとして、著作権者から事前に許可を得るべきだと主張してきた。
グーグルは著作権者が11月1日までに拒否の意思を示せば、電子化を控えるという妥協案を示したが、出版社側は受け入れられないとして提訴に踏み切った。
(読売新聞) - 10月20日20時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051020-00000513-yom-int