悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年10月15日(土) 20時03分

<アスベスト>ニチアス隣接駅に勤務で死亡 遺族が労災申請毎日新聞

 断熱材メーカー「ニチアス」(旧日本アスベスト)王寺工場(奈良県王寺町)に隣接する旧国鉄(現JR)王寺駅で働いていた元職員の男性が04年10月、アスベスト(石綿)関連病の中皮腫で82歳で死亡し、遺族が国鉄清算事業本部に労災申請していることが15日、分かった。同本部は、男性が同工場関係の石綿が原因で死亡した可能性が高いとみて、労災認定できないか検討中。認定出来ない場合でも、遺族とともにニチアス側に弔慰金の支払いを働きかけたいとしている。
 同本部によると、同県御所市に住む男性の妻(80)が今年9月、同本部に労災を申請した。
 男性は1945年から65年まで同駅に駅員として勤務。ニチアス王寺工場には70年ごろまで、神戸港から輸入石綿が同駅を経由して貨物列車で運び込まれていた。
 男性が石綿貨物の取り扱いに携わった記録や駅構内の石綿飛散データも残っていないため認定作業は難航しているが、男性の自宅など生活圏では石綿が確認されておらず、同本部は工場の石綿が原因との見方を強めている。
 ニチアスは今年9月、71年以前に工場から半径400メートル以内に1年間以上居住、同社以外でアスベストにばく露経験がない周辺住民に対し、見舞金・弔慰金を支払う基準を設定。従業員58人が石綿関連病で死亡している王寺工場では、周辺住民1人に弔慰金200万円を既に払っており、2人について調査中。
 旧国鉄職員のケースについてニチアスは「駅員は住民ではないため、支払い基準に満たない」としているが、男性が他の場所でばく露がないと証明されれば、弔慰金支払いも含め対応を検討するという。【山口朋辰】
(毎日新聞) - 10月15日20時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051015-00000078-mai-soci