2005年10月12日(水) 11時22分
<闇サイト>不倫相手の上司を傷害容疑で逮捕 警視庁(毎日新聞)
東京消防庁渋谷署の女性救急隊員(32)が、インターネットの「闇サイト」を通じて交際相手の妻の殺害を依頼した事件に絡み、警視庁捜査1課は11日、女性隊員を殴るなどして重傷を負わせたとして、交際相手の同庁職員、町田貞稔容疑者(32)を傷害容疑で逮捕した。町田容疑者は女性隊員の上司で、交際を続ける一方で女性隊員に暴力を加え、現金を脅し取っていたという。同課は、妻を対象とした殺害依頼の背景に町田容疑者の暴力があった可能性があるとみて、関連を捜査している。
調べでは、町田容疑者は9月上旬、女性隊員と一緒に旅行をした静岡県内の宿泊先で、女性隊員に殴る、けるなどの暴行を加え、胸や腰の骨を折る1カ月の重傷を負わせた疑い。
女性隊員は昨年1月ごろ、闇サイトを見て自称探偵業、田部孝治容疑者(40)に連絡し、現金100万円を支払って町田容疑者の妻の殺害を依頼したとして、暴力行為法違反容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放された。
田部容疑者も同容疑で逮捕された後、処分保留で釈放されたが、依頼を実行するつもりがないのに女性隊員から現金を受け取ったとして、サイト管理者の奥平明男容疑者(48)とともに詐欺容疑で逮捕されている。
一連の捜査の過程で、女性隊員は町田容疑者から再三、暴力を受けていたほか、上司の立場を利用したいやがらせにも遭っていたことが判明。女性隊員は町田容疑者の態度に恐怖を抱き、これまでに現金約500万円を男に渡していたという。
女性隊員は、町田容疑者の妻の殺害が実行されないため、警視庁に「(田部容疑者に)だまされているのではないか」と相談していた。これを知った町田容疑者が、女性隊員に相談を取り下げさせることもあったという。【宮川裕章、鈴木泰広、川上晃弘】
(毎日新聞) - 10月12日11時22分更新
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