2005年10月09日(日) 19時23分
「いじめや自殺未遂も」 五島でカネミ油症シンポ(共同通信)
カネミ油症事件から37年たつ今も続く被害の現状を知ってもらおうと、長崎県五島市に住む被害者でつくる団体などが9日、同市で「第1回PCB・ダイオキシンシンポジウム」を開き、いじめに遭ったり自殺未遂をしたなどの過酷な体験が報告された。
事件はカネミ倉庫(北九州市)製の米ぬか油にダイオキシン類などが混入。福岡、長崎両県を中心に、西日本一帯で摂取した人が皮膚の色素沈着や吹き出物などの健康被害を受けた。
シンポジウムで、7歳の時に油を摂取し発症した女性(44)は「吹き出物が全身にできいじめられた。ずっと原因不明の発熱や体調不良に悩まされているが、医者は分かってくれず自殺未遂もした」と涙ながらに語った。
(共同通信) - 10月9日19時23分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051009-00000116-kyodo-soci