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2005年10月08日(土) 02時40分

薬事法違反アガリクス本 社長も違法性認識 監修の名誉教授ら書類送検産経新聞

 医薬品でないアガリクスの健康食品を「末期がんに効く」と書籍で違法に広告した薬事法違反事件で、書籍を出版した史輝出版(東京都港区)の瀬川博美社長(52)が警視庁の聴取に、「書籍が違法広告にあたるとの認識はあった」と容疑を認める供述をしていることが七日、分かった。瀬川社長はがん治療のため入院中だが、警視庁は社長も立件する方針で、健康食品会社と組み、本の体験談などで効能をうたって商品を販売した違法な「タイアップ商法」の全容解明を急ぐ。
 また警視庁は同日、同法違反容疑で、書籍の監修者だった師岡孝次・東海大名誉教授(75)=東京都あきる野市=と、書籍で紹介したがん患者の体験談を捏造(ねつぞう)したフリーライターの男(44)=葛飾区=を書類送検。二人は容疑を認めているという。
 調べでは、師岡名誉教授は、医薬品でないアガリクスの効能をうたった史輝出版の「即効性アガリクスで末期ガン消滅!」など二冊の本を監修。ライターは、過去の出版物を参考にした架空の体験談で「末期がんに効く」と執筆した疑い。アガリクス商品を販売した健康食品販売会社「ミサワ化学」社長、三沢豊容疑者(58)がライターに直接指示したり、内容を校正することもあったという。
 師岡名誉教授は産経新聞の取材に「内容をきちんと確認せずに監修を引き受けた」などと違法性の認識はなかったとしていたが、調べには「書籍が違法広告にあたるという認識は多少あった。一冊あたり約二十万円の報酬があった」と供述したという。同名誉教授はテレビの健康番組でも知られ、監修した健康関連書籍も多数ある。
(産経新聞) - 10月8日2時40分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051008-00000020-san-soci