2005年10月08日(土) 15時06分
<JMネット>大場容疑者が逃亡前に証拠隠滅指示(毎日新聞)
ベンチャー企業「ジャパンメディアネットワーク」(JMネット、破産)の「風説の流布」事件で、同社元幹部の金融ブローカー、大場武生容疑者(46)=証券取引法違反容疑で指名手配=が先月上旬、JMネット元幹部らに逃亡の意向を伝えるとともに、資料を破棄して証拠隠滅するよう求めていたことが分かった。東京地検特捜部も同様の経緯を把握し、大場容疑者が自らの違法行為を認識していたことを裏付ける事実とみている模様だ。
関係者によると、大場容疑者は先月中旬、特捜部から出頭要請を受け、応じる構えを見せながら、そのまま所在不明になった。所在不明になる直前、大場容疑者はJMネット元幹部らに電話で「(自分は)逃げるかもしれない」と伝言。さらに「近いうちに捜査が入る。当時の資料は捨てた方がいい」などと話し、証拠を隠滅するよう求めたという。大場容疑者は逃亡直前まで10台程度の携帯電話を使い分けていたが、逃亡後は元幹部らも連絡が取れない状況が続いているという。
また、02年12月に東京都中央区から港区に移転したJMネットの事務所には、複数の指定暴力団の関係者が頻繁に出入りしていたことが判明。特捜部は、大場容疑者が株の売却益などで得た資金の一部が、暴力団関係者に流れた疑いもあるとみて捜査を進めている。
(毎日新聞) - 10月8日15時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051008-00000063-mai-soci