悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年10月07日(金) 12時56分

「アガリクス本」監修、東海大名誉教授を書類送検読売新聞

 東京の出版社「史輝出版」などが、アガリクスから作られた健康食品の効能効果を書籍で広告・販売した薬事法違反事件で、警視庁生活環境課は7日、書籍の監修者だった東海大学の師岡孝次・名誉教授(75)(東京都あきる野市)と、書籍を執筆したフリーライターの男(44)(葛飾区)を同法違反(未承認医薬品の広告禁止)の容疑で書類送検した。

 調べによると、師岡名誉教授らは、2001年と02年に史輝出版が出版した「即効性アガリクスで末期ガン消滅!」と「徹底検証!末期ガンに一番効くアガリクスは何か」の2種類の書籍の中で、医薬品として承認を受けていない健康食品「即効性アガリクスS」について、「確実にガンを消滅させる」などと効能効果をうたって広告した疑い。

 書籍には、商品を使ったがん患者らの「ガンが消えた」などという体験談が掲載されていたが、体験談はすべて、フリーライターの男が史輝出版の指示を受けてねつ造したものだった。

 師岡名誉教授は、いずれの書籍でも監修者となっており、書籍の内容を決める事前の打ち合わせにも参加し、完成した書籍の内容にも目を通していた。

 調べに対し、師岡名誉教授は「薬事法違反という認識はあった」と容疑を認めたうえで、「(監修者として名前が出ることは)自分のメリットにもなると考え、あえて出版を止めなかった」などと供述しているという。また、「がん患者に適切な治療の機会を失わせてしまったことは申し訳ない。監修者としての責任は痛感している」とも話しているという。
(読売新聞) - 10月7日12時56分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051007-00000303-yom-soci