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2005年10月07日(金) 00時00分

県に3000万円損賠求める 県立がんセンターの治療めぐり 東京新聞

 「適切な治療を受けられず、一年以上の延命可能性を奪われた」などとして、県立がんセンター(宇都宮市)での受診後に、がんで死亡した同市内の女性=当時(67)=の遺族が県を相手に、慰謝料など総額約三千万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が六日、宇都宮地裁(岩田真裁判長)であった。

 県側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う構えを見せた。

 訴えなどによると、女性は他の医療機関で「第三腰椎(ようつい)転移性骨腫瘍(しゅよう)」の疑いがあると診断されて、二〇〇二年十二月に同センターを受診。遺族は早期の腰椎手術を希望したが、担当医は「約二十年前の腎がんが再発した可能性が高い」などと判断、約二カ月にわたって治療を行わなかった。腰椎の腫瘍が大きくなるなどしたため、女性は〇三年五月に死亡した。

 原告側は「がんの原発巣を誤った」「正確な病状を原告側に伝えず、一層悪化させた」などと主張している。 (松尾 博史)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20051007/lcl_____tcg_____003.shtml