2005年10月06日(木) 00時00分

外資系生保かたり海外投資話 主婦らから２０億円詐取か （東京新聞）

　実在する生命保険会社の社名をかたり、高利回りの海外投資話を持ちかけて現金をだまし取ったとして、静岡県警捜査二課と新居署は五日、詐欺の疑いで横浜市都筑区あゆみが丘、音楽事務所社長藤田勝彦容疑者（４３）＝偽造私文書行使、有印私文書偽造・同行使の罪で起訴＝を再逮捕した。

　同署などは、藤田容疑者が同様の手口で一九九九−二〇〇三年、静岡や東京、千葉、奈良、広島など八都府県の主婦ら約百人から計二十億円以上をだまし取っていたとみて追及している。

　調べでは、藤田容疑者は東京都内の外資系生命保険会社と関係があるように装い、静岡県新居町の小売店経営女性（５３）に「この保険会社はフランスの有名なワイン農園に投資している。四カ月ごとに８％程度の利払いがある。元金は保証され、いつでも解約できる」などと別の女性を介して持ちかけた。二〇〇〇年七月−〇三年三月ごろ、六回にわたり自分名義の口座に計三千三百万円を振り込ませてだまし取った疑い。

　集めた資金は、実際には運用せず、自分の裁量で自転車操業的に利息を支払い、十億円余りを手元に残して遊興費などに充てていたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051006/mng_____sya_____007.shtml