史輝出版役員ら逮捕へ薬事法違反の疑い（東京新聞）

2005年10月05日(水) 00時00分

　「がんに効く」とうたってキノコの一種アガリクスを成分に含んだ健康食品を書籍で宣伝、販売したとして、警視庁生活環境課は、近く薬事法違反の疑いで、東京都港区の出版社「史輝出版」と新宿区の健康食品販売会社「ミサワ化学」の役員ら数人を逮捕する方針を固めた。

　調べでは、薬事法では承認前の医薬品の広告などが禁じられているのに、役員らはがんに対する効能・効果をうたってアガリクスを成分に含んだ健康食品を書籍で特集して宣伝し、許可がないのに販売した疑い。

　史輝出版は、書籍製作などの経費をミサワ化学に負担させる「タイアップ出版」と呼ばれる方法で書籍を出版。巻末やしおりにミサワ化学の連絡先の電話番号を記載していた。同課は書籍が販売のための広告に当たると判断し、今年四月以降、関係先を家宅捜索した。

　民間信用調査会社によると、史輝出版は一九八八年四月の設立。資本金約七千三百万円。タイアップ出版方式で業績を伸ばし、九九年四月期に約四億円だった売上高は二〇〇四年四月期には約二十一億円に上った。ミサワ化学は〇一年九月の設立。資本金三百万円。〇四年八月期の売上高は約六億五千万円。

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