2005年10月05日(水) 12時53分
<アガリクス>「がんに効く」宣伝販売、出版社役員ら逮捕(毎日新聞)
キノコの一種「アガリクス」を成分に含む承認前医薬品について「がんに効く」と書籍で効能を宣伝、販売したとして警視庁生活環境課は5日、「史輝出版」(東京都港区)役員、木村真木容疑者(49)ら同社員5人と、健康食品販売会社「ミサワ化学」(新宿区)代表、三沢豊容疑者(58)の計6人を薬事法違反容疑で逮捕した。病気療養中の史輝出版社長(52)や書籍を監修した私立大学名誉教授、フリーライターも近く書類送検する方針。
出版と商品販売の「タイアップ商法」と呼ばれ、書籍を薬事法上の「広告」ととらえて摘発するのは初めて。
調べでは、木村容疑者らは、ミサワ化学が販売している承認前医薬品の「即効性アガリクスS」について「末期ガン消滅!」などと題する2種類の書籍を01年12月〜昨年6月に計4万1000部発行。この中で「ガン抑止率100%」と効能をうたって、ミサワ化学の連絡先を載せ、広告を掲載した疑い。また、三沢容疑者は03年7月〜05年4月、都内の無職女性(67)ら14人に即効性アガリクスS計205箱を計約638万円で無許可販売した疑い。
薬事法は承認前医薬品の効能を宣伝することを禁じている。ミサワ化学は01年10月から今年3月までに即効性アガリクスSだけで約20億円を売り上げたという。
(毎日新聞) - 10月5日12時53分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051005-00000044-mai-soci