2005年10月04日(火) 21時59分
病院など854施設、アスベスト飛散の恐れ…厚労省(読売新聞)
厚生労働省は4日、病院や社会福祉施設などでのアスベスト(石綿)の使用実態について、中間報告を発表した。
調査を終えた建物の約1割にあたる4226施設で、アスベストが吹き付けられているのが確認され、うち854施設では、アスベストが飛散する恐れがあることも分かった。
調査は、1996年以前に建設された全国の病院、障害者施設、特別養護老人ホーム、保育所など8万7419施設が対象。このうち9月26日までに調査を終えた4万3261施設の回答をまとめた。
その結果、病院1281施設、保育所914施設、特別養護老人ホーム252施設などで、アスベストそのものの吹き付けや、アスベストを含む吹き付け材の使用が確認された。
このうち、341の病院、92の保育所、52の特別養護老人ホームでは、損傷や劣化などにより、吹き付けられたアスベストが飛散する危険性があった。同省は、これらの施設に対し、飛散の恐れのあるアスベストの早急な撤去を指導した。
厚労省によると、吹き付けられている場所は、ボイラー室や機械室などが多く、同省は「患者、施設利用者、職員が日常的に使う病室や待合室などはほとんどない」と説明している。
最終報告は11月末に出される予定。
(読売新聞) - 10月4日21時59分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051004-00000015-yom-soci