2005年10月04日(火) 20時57分
作家・下田さんの長男に暴行、派遣会社らに支払い命令(読売新聞)
作家の下田治美さん(58)と長男(28)が、人材派遣会社(東京)や派遣先のヨドバシカメラ(同)の社員から長男が暴行を受けたなどとして、両社などに計3280万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、東京地裁であり、加藤謙一裁判長は、両社などに計560万円の支払いを命じた。
加藤裁判長は「目の前で長男が派遣会社社員から暴行されるのを見た母は、ストレスで執筆活動が出来なくなった」と指摘。下田さんへの賠償額を400万円、長男への賠償額を160万円と算定した。
原告側代理人によると、暴行現場に居合わせた家族のストレスが原因の損害を認定し、賠償が命じられるのは珍しいという。
判決によると、下田さんの長男は、2002年11月から03年3月まで、雇用先の人材派遣会社から都内のヨドバシカメラの店舗に派遣されたが、勤務態度などを巡り、派遣会社社員やヨドバシカメラ社員から計4回、暴力をふるわれた。
特に、03年3月には、下田さんの自宅で、派遣会社社員が長男を殴るなどし、肋骨(ろっこつ)骨折などの重傷を負わせた。下田さんはその後、ストレスで重度のうつ状態になり、現在も執筆活動が出来ない状態だという。
ヨドバシカメラの話「コメントは差し控える」
(読売新聞) - 10月4日20時57分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051004-00000213-yom-soci