2005年10月04日(火) 12時12分
K1の脱税工作資金、賠償請求を棄却(読売新聞)
格闘技イベント興行会社「K—1」による脱税事件に絡み、石井和義・元社長(52)(法人税法違反などで2審有罪、上告中)が、伊藤寿永光(すえみつ)元イトマン常務(60)(証拠隠滅罪で有罪確定)に「証拠隠滅の工作資金として渡した金をだまし取られた」として、3億7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、東京地裁であった。
永野厚郎裁判長は「脱税の刑事責任を免れるための証拠隠滅工作の過程で、共犯者の裏切りにあったというべきで、支払い自体が不法」と述べ、請求を棄却した。
判決によると、石井元社長は、脱税の証拠隠滅工作を依頼していた伊藤元常務から、「証拠隠滅にかかわった第三者に謝礼を払う必要がある」として現金を要求され、2001年11月から02年10月にかけ、計4億3500万円を払った。判決は、このうち第三者に渡ったのは一部で、3億5000万円近くをだまし取られたと認定した。
(読売新聞) - 10月4日12時12分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051004-00000405-yom-soci