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特捜部はJMネット元幹部大場武生容疑者(46)が、高騰した同社親会社の株を売り抜け、約三十億円の利益を上げたとみて、同容疑で逮捕状を取り、行方を追っている。
関係者によると、二〇〇二年十一月ごろ、東証二部上場の下水道工事会社「大盛工業」が、JMネットの45%の株を取得して親会社になった。
JMネットは同時期、「専用のアダプターを付ければ、月額四千五百円で携帯電話がかけ放題」をうたい文句に、インターネット・プロトコル(IP)を利用した携帯電話の定額サービスを開始すると公表。投資家説明会でも同じ内容を発表した。
IP携帯電話の開発情報が投資家の間に知れ渡ると、大盛工業の株価は〇二年十一月の四十円(最高値)から、〇三年一月には百十円(同)に跳ね上がったという。
また、定額サービスの公表直後、大場容疑者の関連会社に大盛工業の二億株分の新株予約権が割り当てられた。大場容疑者はこのうち、一億五千万株分を売り抜け、約三十億円の利益を上げたとされる。
大盛工業は最終的にJMネット株の81%を取得したが、〇三年秋、「財政的余裕がなくなった」として撤退した。
結局、定額サービスは提供されないまま、JMネットは昨年一月、約二十億の負債を抱えて破産した。
関係者によると、こうした技術開発は実際はなかったという。
大盛工業の担当者は「技術開発の話を信用して出資した。倒産するとも思っていなかった」と説明している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051003/eve_____sya_____012.shtml