2005年10月02日(日) 00時00分

国勢調査員かたり回収 名古屋で被害 （中日新聞）

　全国一斉で１日から始まった国勢調査で、国勢調査員をかたった男が記入済みの調査票をだまし取る事件が同日午前、名古屋市名東区で起きた。名東署は個人情報の取得を狙った犯行の疑いもあるとみて詐欺容疑で捜査を始めた。総務省は「調査票の回収時には、調査員が携帯している調査員証を確認してほしい」と呼び掛けている。

　同省国勢統計課によると、１日午前１１時ごろ、調査員を名乗る男が名東区の民家を訪問。応対に出た女性に「国勢調査の調査員です」と告げ、家族構成や仕事の内容などが記入された調査票をだまし取った。約４０分後、本物の国勢調査員が回収に訪れたため被害に気づき、同署に被害届を出した。

　総務省は、調査の開始前から国勢調査をかたった悪質な調査に注意を促しており、調査員証の確認に加え「調査員がクレジットカード番号や取引先銀行を聞くこともないので注意してほしい」と呼び掛けている。調査票の回収は原則として１０日まで行われる。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20051002/mng_____sya_____003.shtml