2005年09月30日(金) 02時40分

ネット殺害依頼　詐欺目的認める供述　サイト管理者、本格捜査へ（産経新聞）

　インターネットのサイトを介した不倫相手の妻の殺害依頼事件で、東京消防庁職員、河口絵里子容疑者（３２）＝暴力行為等処罰法違反容疑で逮捕＝が依頼した「復讐（ふくしゅう）サイト」の管理者の男が、警視庁捜査一課の事情聴取に、当初から詐欺目的だったことを認める供述を始めたことが二十九日、分かった。男は河口容疑者から調査費名目などで計百六十万円を受け取っていたが、全く調査は行っておらず、捜査一課は詐欺容疑で男を本格捜査する方針を固めた。
　調べでは、男は昨年十一月、交際相手の男性（３２）の妻（３２）の殺害を依頼しようとサイトにアクセスしてきた河口容疑者に、手付金として十万円を要求。その後も調査費として口座に百五十万円を振り込ませた。
　産経新聞の取材に男は、「だましたつもりはない」と話すなどこれまで詐欺を一貫して否定していたが、最近になって「本気で殺害を依頼するなんて変な女だと思い、話を合わせれば金を取れると思った。調査するつもりはなかった」と供述を始めたため、捜査一課は犯意があったと断定した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050930-00000019-san-soci