2005年09月30日(金) 15時19分
悪質リフォーム3人逮捕 兵庫県警建設業法違反で初(産経新聞)
無許可で住宅リフォームを繰り返すなどしたとして、兵庫県警生活経済課と葺合署などは三十日、建設業法違反(無免許営業)と特定商取引法違反(不備文書の交付)容疑で、神戸市兵庫区本町の内装工事業「栄幸」社長、上村敏和容疑者(35)=同区塚本通=ら三人を逮捕した。悪質リフォームは高齢者を狙って次々と契約を結ぶ「次々商法」で、不要な工事で代金をだまし取っていた疑いもあり、県警は詐欺容疑でも追及する。悪質リフォーム業者の摘発に建設業法違反を適用するのは全国でも初めて。
ほかに逮捕されたのは同社施工管理部長、藤原達男(40)=同市中央区加納町=と同社施工主任、比護岳明(24)=同市兵庫区門口町=の両容疑者。調べに対し、上村容疑者は「建設業法を知らなかった」と供述しているという。
調べでは、上村容疑者らは建設業法上の許可がなく、五百万円以上の工事は請け負えないにもかかわらず今年二月十六日、同市中央区の無職女性(74)宅の風呂場改修や外壁工事などを約六百五十万円で請け負った疑い。
さらに、五月十六日には同市東灘区の無職男性(85)宅の屋根の改修工事を契約した際、工事着手の予定日など必要事項の記入がない書面を交付した疑い。
女性宅には担当者が「アンテナが曲がっている」と突然訪れ、修理したのを皮切りに「屋根が傷んでいる」「床下が危ない」と不安にさせる宣伝文句で計約八千万円分の工事契約を次々と結び、約五千五百万円の支払いを受けていた。
不審に思った家族らが「契約は違法」と工事費の一部返還を求めて提訴。今月七日に神戸簡裁で同社が女性側に千八百八十万円を支払うことで和解が成立した。
(産経新聞) - 9月30日15時19分更新
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