2005年09月29日(木) 20時14分
アスベスト飛散の危険、144公立学校で…文科省調査(読売新聞)
文部科学省は29日、学校施設などでのアスベスト(石綿)使用実態調査の中間報告を公表した。
幼稚園から高校までの公立学校施設については、これまでに全体の39・1%にあたる1万7036校で調査を完了。その結果、807校(4・7%)でアスベストの使用が確認され、このうち144校(0・8%)では、粉じんが飛散する危険性があることが判明した。
文科省は各教委に対し、粉じん飛散の恐れがある教室などへの立ち入りを禁じ、早急にアスベスト除去などの措置を取るよう求めている。
調査は1996年以前に建てられた幼稚園から大学までの国公私立学校、公立社会体育施設、文化施設、文科省所管の独立行政法人など16万3834校・機関を対象に行っており、最終結果は11月末に公表する。
今回の中間報告は8月末現在で調査を終えた全体の34%、5万5704校・機関について結果を公表した。
それによると、アスベストの使用が確認されたのは1995校・機関(3・6%)。このうち404校・機関(0・7%)は、建築物に吹き付けられたアスベストの劣化などで飛散の恐れがあると判断された。
公立学校で「粉じん飛散の恐れ」が認められたのは、幼稚園2園、小学校77校、中学校40校、高校19校など計144校。教室や体育館など児童生徒や教職員が日常的に出入りする場所が199室、それ以外の機械室などが102室だった。
(読売新聞) - 9月29日20時14分更新
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