2005年09月28日(水) 00時00分

誘拐装い振り込め詐欺 町田で未遂続発 （東京新聞）

　東京都町田市で、子どもを誘拐したように装って保護者に金を振り込ませようとする詐欺未遂事件が相次いで発生していることが二十八日、分かった。子どもとみられる声で「助けて」と訴えていたケースもあり、警視庁町田署は詐欺未遂、恐喝未遂事件として捜査している。

　調べによると、二十六日正午ごろ同市の自営業（４３）の家に、小学生の娘を装った声で「怖い人に車に乗せられて連れていかれた。助けて」という電話があった。若い男の声に代わり「無事に帰してもらいたかったら五百万円を振り込め」と要求してきたという。応対した母親（４０）がすぐに学校に電話し、無事学校にいることが確認できた。

　同市教委によると二十二日と二十六日に、ＰＴＡ役員や保護者を名乗る女から他の子どもの電話番号を聞き出す電話が二件あった。十六日には、子どもの泣き声を聞かせる電話が二件あり、保護者が子どもの名前を呼ぶと、電話は切れたという。

　同市教委はこれまでも注意を呼び掛ける通知を出していたが、二十七日、あらためて不審電話について注意を呼び掛ける通知を出した。

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　今年八月に全国の警察が認知した「振り込め詐欺」は千三百五十三件で、昨年八月の二千九百六十四件の半数以下にまで減り、月別統計を取り始めた昨年一月以降最も少ないことが二十八日、警察庁のまとめで分かった。

　被害額も月別の統計がある昨年七月以降で最も少ない約十五億三千四百万円だった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050928/eve_____sya_____010.shtml