2005年09月26日(月) 20時08分

ネットで殺し請け負いの男、殺さず金銭詐取狙う（読売新聞）

　東京消防庁の女性救急隊員がインターネットを通じて、自称探偵業の田部孝治容疑者（４０）（暴力行為等処罰法違反で逮捕）に不倫相手の妻の殺害を依頼した事件で、田部容疑者が警視庁捜査１課の調べに対し、「架空の殺害方法を信じ込ませ、金をだまし取ろうと思っていた」などと供述していることが２６日わかった。

　同課は、当初から金銭詐取を目的に殺害依頼を受けたとみて、同容疑者を詐欺容疑でも追及している。

　調べによると、田部容疑者は今年１月、渋谷消防署救急隊員・河口絵里子容疑者（３２）（同）に、「トンネルの中で（相手の女性に）細菌スプレーをまく」などと持ち掛けたほか、春ごろにも、この女性の旅行先で毒物を飲ませるという、別の殺害計画を約束していた。

　しかし、こうした計画について、田部容疑者は「殺害は（最初から）考えていなかった。（河口容疑者から）引けるだけ金を引こうと思った」と供述しているという。

　一方、河口容疑者は、殺害依頼の動機について、「不倫相手が奥さんばかり大事にしているので、復讐（ふくしゅう）心が芽生えた。不倫相手を一番苦しめるのは、奥さんやおなかの子供がこの世からいなくなることだと思った」などと話しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050926-00000212-yom-soci