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2005年09月23日(金) 02時35分

ヤミ金取り立て苦に男性自殺…警察、対応遅れる読売新聞

 ヤミ金融業者から借金の返済を迫られていた大阪府貝塚市内の無職男性(65)が今月17日、市内の府道に止めた乗用車内で首をつって死亡していたことが22日、わかった。

 車内には厳しい取り立てがあったことを示す遺書が4通残されており、「弁護士にも警察にも相談したが、どうにもならなかった」との内容が書かれていたという。

 府警は自殺と断定した。また、貸金業規制、出資両法違反容疑で捜査する方針。

 ヤミ金融事件を巡っては、府警が特別取締本部を設置し、事件化に向け、全署への被害相談をすべて本部へ報告するよう求めていた。男性は今月5日と15日、貝塚署に相談したが、同署は報告せず、男性が自殺した17日にも「家族への事情聴取ができる状態でない」として報告を見送っていた。今井覚署長は「判断が甘かったと言われても仕方ない」と対応の遅れを認めている。

 調べによると、昨年6月、ヤミ金融業者から自宅に電話があり、妻(63)が融資を持ちかけられた。数日後に2万円が郵送され、翌月からは「1万5000円の利子を振り込め」と定期的に催促の電話があり、支払っていたが、遅れると、娘夫婦の自宅や大家の自宅、近所にも嫌がらせの電話があった。弁護士によると、督促電話をかけていた男は「殺すぞ」などと脅していた。弁護士は今月5日、電話で督促中止を要請し、男も了承したという。

 同署は、男性からの相談に「支払わなくていい。電話にも出るな」「署に資料を持ってきてほしい」などと対応していた。
(読売新聞) - 9月23日2時35分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050922-00000016-yom-soci