2005年09月20日(火) 19時06分
労基署職員の暴言59万円 「忙しいから来んといて」(共同通信)
夫の労災申請を相談した際、労働基準監督署職員の暴言で精神的苦痛を受けたとして、兵庫県伊丹市の上田裕子さん(55)が国などに約580万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、和歌山地裁(村岡寛裁判長)は20日、「職員の言動には違法性が認められる」として請求を一部認め、国に約59万円の支払いを命じた。
原告側弁護士は「行政サービスをめぐり国家賠償が認められるのは異例」と話している。
判決によると、上田さんは2000年7月、和歌山県新宮市の労基署で、くも膜下出血で倒れた夫善顕さんの労災申請の相談をしたが、職員は「手続きしても駄目。忙しいから来んといて」などと発言。ショックから対人恐怖などに陥り、後にうつ病と診断された。
(共同通信) - 9月20日19時6分更新
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