2005年09月20日(火) 03時04分
全国1597公立校にアスベスト…読売調査(読売新聞)
全国44道府県の公立校(幼稚園・保育所を含む)1597校の校舎や体育館などに、アスベスト(石綿)が使用されているか、その疑いのあることが読売新聞の全国調査でわかった。
うち87校では教室や体育館の使用を禁止し、21校では臨時休校や始業式が延期になるなど授業にも影響が出ている。アスベスト被害が次々と明らかとなる中、文部科学省は「学校内の対策はおおむね完了」としてきたが、調査結果からは、文科省の認識とはかけ離れた実態が浮かび上がった。
都道府県教育委員会などへの取材をもとに今月15日現在で集計した。
その結果、公立小中学校、高校と幼稚園、保育所の教室や体育館、給食室などの建材に、吹き付け材などとしてアスベストの使用が確認されたのは、40道府県の計562校に上った。また、アスベストが使われている可能性が高いとして、計1035校で成分分析を行うなどしている。
ただ、東京、石川、長崎の3都県が「調査中」として集計に含まれておらず、各市町村教委の集計分をまとめきれていない道府県もあることから、アスベストが使用されている学校数は、さらに増加するとみられる。
(読売新聞) - 9月20日3時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050920-00000001-yom-soci