2005年09月18日(日) 21時43分
森永ヒ素ミルク事件から50年、被害者守る会など式典(読売新聞)
約1万3000人の健康被害が出た「森永ヒ素ミルク中毒事件」発覚から50年を迎え、「森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会」(岡山市)と森永乳業(本社・東京都)は18日、被害者951人の慰霊碑などがある和歌山県・高野山の高野山大学で記念式典を開いた。
関係者約60人が、食品による被害の再発防止への誓いを新たにした。
被害者の一人で、守る会理事長の小畑芳三さん(50)が「いまだに多くの人が苦しんでいるという事実を社会に示し、食品の安全確保へ警鐘を鳴らしたい」とアピール。恒久救済のため、守る会、森永乳業、国の3者で支援対策をめぐる会談が38回行われたことにも言及、更なる連携強化を呼びかけた。
森永乳業の古川紘一社長は「事件を一生背負うべき十字架ととらえ、全社挙げて責任を果たしたい」と改めて謝罪。守る会メンバーが「二度と悲惨な事件が起きないよう、力を尽くす」と誓いの言葉を述べた。
この後、近くの龍泉院で慰霊祭が営まれ、被害者の冥福を祈った。
(読売新聞) - 9月18日21時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050918-00000214-yom-soci