2005年09月16日(金) 16時26分
ブランド品密輸入:摘発61件、昨年同期比6倍に−−成田空港、今年1〜8月 /千葉(毎日新聞)
東京税関成田支署は15日、成田国際空港で今年の1〜8月に摘発したブランド品密輸入件数は61件に上ったと発表した。昨年同時期(10件)の約6倍で、うち40件が日本人だった。30代までの女性が増えているという。
同署によると、日本人の場合、昨年末ごろ登場した「買い乗りツアー」にインターネットで申し込んだケースが大半という。ブランド品購入手助けを条件に、往復航空券や宿泊費が無料になるツアーで、学生の卒業旅行や女性同士の観光旅行など、2〜6人の団体が多かった。背景には、ブランド品ネット販売の増加があるとみている。
一人で購入金額が計150〜200万円のブランド品を持ち込もうとするため、スーツケースが2、3個あるなど、入国の税関検査で不審に思った検査官に発見されることが多いという。関税法によると、旅行者が外国で購入し、個人使用が認められるバッグや財布などは、購入金額が計20万円以内であれば免税。それを超えたり、業務用であれば関税がかかる。
同署は「密輸入に加担することは不正薬物の運び屋と同様の行為であることを呼び掛け、取り締まりを強化していく」と話している。【柳澤一男】
9月16日朝刊
(毎日新聞) - 9月16日16時26分更新
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