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2005年09月16日(金) 22時52分

京都や大阪の学生に「ねずみ講」 大阪の会社を京都府警に告発京都新聞

 京都や大阪の学生を対象に次々と勧誘活動を連鎖させ、契約金を支払わせる「ねずみ講」を運営しているとして、京都弁護士会の被害対策弁護団が16日、大阪市中央区の株式会社アースウォーカーの新旧取締役8人を無限連鎖講防止法違反(運営)の疑いで京都府警に告発した。京都府と京都市に150件を超える苦情相談があり、被害対策弁護団は23日午後1時半から中京区の京都弁護士会館で被害者説明会を開く。
 経済産業省によると、2003年12月設立の同社は関西を中心に約3000人の会員がおり、契約金などによる売上高は04年11月までで約12億円。通販カタログを配布する事業に学生の参加を募り、オーナー契約金(17万円)を徴収する商法で、契約金を払ったオーナーは友人を誘って3人の子会員を獲得すると「代理店」に「昇格」、さらに子会員が孫会員を獲得すると「総代理店」になる。「階級」に応じて、新たな会員契約のたびに会社から分配金が支払われる仕組みだという。
 経産省は今年6月20日、同社に対し、勧誘目的の不明示などを理由に特定商取引法違反を認定し、取引停止命令(3カ月)を出している。しかし弁護団は「事業は会員を獲得するための隠れみのだ。マルチ商法ではなく、ねずみ講にあたる」として、無限連鎖講防止法違反での告発に踏み切った。
 弁護団には京都、大阪の被害者10人から「解約したいが応じない」といった相談が寄せられ、被害額は1人17万円から85万円(5口)。消費者金融から借り入れし、返済に苦しんでいる人もいるという。
 弁護団は「現在は名称を変更して活動している可能性もある」と注意を呼び掛け、「潜在的な被害者が多くいるはずだ。民事救済を考えており、説明会に来てほしい」と話している。
(京都新聞) - 9月16日22時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000059-kyt-l26