2005年09月15日(木) 21時50分
趣意書提出は責務に反する 松本被告弁護団が反論(共同通信)
オウム真理教松本智津夫被告(50)=教祖名麻原彰晃、1審死刑=の弁護団が15日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「松本被告には意思疎通能力がないと確信している。控訴趣意書の提出は弁護人の基本的責務に反すると判断している」などとする声明を明らかにした。
8月末の期限までに控訴趣意書を提出しなかった弁護団に対し、東京高裁は今月2日、「法令を無視し、弁護人としての責務を放棄している」などと非難、直ちに趣意書を提出するよう文書で要請した。弁護団の声明はこれに反論した形。
声明は「趣意書提出は控訴審手続きを前に進めてしまい、松本被告を『丸裸』で法廷に引きずり出すことになる。被告人に対する弁護人の背信行為」などとした上で「東京高裁の非難は誤りだ」と反論している。
(共同通信) - 9月15日21時50分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050915-00000250-kyodo-soci